下関マグロのぶらぶら散歩

下関マグロがぶらぶら街を歩きます

帰防

ずいぶん昔のことだが、中学、高校の同級生だった河盛くんからもらった手紙に「帰防」という文字があった。防府に帰るという意味だろうが、なんだか新鮮だった。新幹線に乗りこんでふとそんなことを思い出した。
指定席券を買うとき、窓口の駅員はいかにも申し訳なさそうに
「喫煙席しか空いてないんですよ」
と言った。ほんの少し前は逆だった。世の中はものすごい速さで変わっていく。
東京ばななと静岡のわさび漬けを土産に買う。わさび漬けを売る場所は年々少なくなっていて、探すのに苦労した。
朝ご飯に鯖の棒寿司を買う。1300円は高いと思ったが、たいていの弁当は千円以上する。
鯖の寿司をひとくち食べたら、初詣に行った近所の天祖神社でいただいた甘酒を思い出す。ほんの何時間か前なのに遠い昔のような気がした。
さて、もうすぐ名古屋だ。