下関マグロのぶらぶら散歩

下関マグロがぶらぶら街を歩きます

はなしやサロン第9回 御礼

自分としてはかなり慣れてきたつもりの「はなしやサロン」の冒頭、若干緊張。どういうわけかよく噛んだ。
それにしても今回、9回目を迎える「はなしやサロン」だが、ステージ的にはほぼ完璧に近いラインナップとなったような気がする。ただ、これにたいして客足が伸びないのが悩みの種だ。
とにかく1人でしゃべるということが延々と続くこのイベント。寿司ブースや占いブースもあって、楽しいのだけれど。。。
トップバッターのジェームス槇さん、SPレコードの世界をレコード、そしてプレイヤー持参で音源を聴かせながらのトーク。貴重だ!
本番前より、めちゃくちゃ緊張していた村田らむさんは、さすがに大ネタ。父親の話から、精神病院潜入取材の話。しかし、その精神病院を出られなくなり…。話の構成もさすがにうまい。
momo姫はベリーダンスで登場。いやぁ、なんとも色っぽい。衣装もセクシーだし、きれいな足に見とれているうちに、話が終わっていた。たしか、内容は足を怪我して入院していたときのことだったか。
休憩が入り、すでに北澤さんの寿司ブースが売り切れ状態とのこと。ああ、今回も食えないのか……。それにしても占いの吉田酢酸先生はまだこない。
休憩があけて落語家の川柳つくしさん。新春に寄席でやるような小咄を連発。ウクレレを持った高座は実に華やか。
元気安さんのトークは、これまためちゃくちゃおもしろかった。いつものネタも嫌いではないけれど、この人のトークは最高である。中身は自分の性癖の話。トークでも芸でもいいのだが、どこまで赤裸々になれるかということではないかと思う。それは単に露悪ということではなく、自分の本当の思いがそこにあるかどうかなのだろう。前回に続き、マナティさんに登場してもらい、僕はとてもうれしかった。
上方落語の桂米朝が十八番としていた「地獄八景亡者戯」のマナティ版。お笑い芸人マナティが死者の世界に行くというもので、これはいろいろなヴァージョンがあり、これまでウケないと思っている芸がめちゃくちゃウケたりするものがあるのだが、今回は縮小版。ただ、前回よりもたくさん転げ回っていた。転げ回ってパンツが見えそうになる。いや、見えるのだが、それを必死で押さえようとするあたりが、おかしい。だったら、転げ回らなきゃいいのにと思うのだが、そのあたりがこの人の芸のおかしさを象徴しているように思う。
ここで休憩。寿司のネタが増強されたらしく、再び北澤さんが寿司を握っている。今回はじめて登場した中村まゆみという芸人さん。セーラー服姿で登場。正直、よくわからない。うまいのかもしれないが、それは上っ面だけで、内面を芸にぶつけていないような気がした。でも若いし、どんどんよくなっていきそうなかんじがして、好感を持つ。
そして、はるうららさんもセーラー服。なんかセーラー服大会だなぁ。いつものアンニュイなトーク。最後はスカートめくって、おしっこするぞと言いながら、しなかった。ホッ。このあたり、僕もトーク後のカラミでもっとうまくつっこめた気がするのだが、なんだか、空回りすることが多い。いかんなぁ。
というわけで、今回の目玉ともいえるポエトリーの松岡宮さん。リハーサルの時から見ていたが、この人はすごい。もちろん朗読というか、パフォーマンスそのものも素敵なのだが、詩そのものがすごい。活字で読んでみたい。自分自身がものすごく出ているような気がする。なんとも魂がゆさぶられる思い。
マナティさんは、「統一性がない出演者が並んでいて」と自分のパフォーマンスのときにおっしゃっていた。たしかにいろいろな話し手が出てくるのだが、僕は今回はものすごく、統一感があったような気がした。
最後は三日月マンボさん。相変わらず、楽屋落ちというか、はなしやサロンを何度か見た人でないとわからないマニアックネタ。僕は大いに笑えた。マンボさんは、僕だけのために芸をやっているのではないかと思われるほどだ。
イベント終了間際に寿司券一枚購入。もう終わりだからと大盛のバラ寿司。こんなに食えないよ、と思いながらも、あまりにおいしいので完食。

その後、タンケンくんと歩いて原宿方面。そしてジョナサンにて反省会。
さまざまな問題があるが、ひとつは客足がのびないこと。
それから、僕がいちばん気になっているのが、ギャラがあまり支払えていないこと。客足が伸びればなんとかなるのかもしれないが、入り口で「おめあての方は」と聞かれ、答えた名前がそのまま出演者のギャラに反映されるのだが、どうも不均衡。帰りにお客さんにそれとなく入り口で言った名前ときょういちばんおもしろかった人の名前を聞くと、これが一致していないのだ。
次回はいちばんおもしろかった人に些少だが金一封を出そうかなどと考えている。
お客さんもなにかおひねり的なことができるといいのかもしれない。
もっともっと、楽しいイベントにしていきたいのだが、それを考えると胃が痛い。
タンケンくんと新宿通りで別れ、徒歩にて帰宅。もう明け方だ。